自律神経失調症について

自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、局所には問題がないのに体がきちんと機能していない状況のことを言います。

 

今から少しご説明しますね。

 

人間の体には、常に一定に保とうとする働きがあります。

例えば、暑い夏と寒い冬で体温が変わらず36.5℃前後に保たれますよね。

自分で考えなくとも、自動的に体温や血圧や水分量を本人も無意識の間に調節するのです。

この体を一定に保とうとする働きに自律神経が深く関わっています。

自律神経がうまく動いていないと、いつも自動的に調節していた体のいたるところに不具合が出てしまいます。

 

この状態がいわゆる自律神経失調症というものです。

 

先ほども書きましたが、自律神経は体を一定に保つために重要な神経です。

この自律神経に不調が出ると、今まで考えなくても勝手にうまく動いてくれていた体に混乱が生まれ、

動悸、発汗、めまい、ほてり、頭痛、胃痛、腹痛、下痢、吐き気、ふるえ、筋肉痛、喉のつまり感、息切れ、食欲不振、全身倦怠感などの身体症状が出るのです。

 

ただ、自律神経失調症は臓器そのものや器官そのものには不具合が出ていないため、検査等では何も異常が見つかりません。

 

自律神経は睡眠不足・過労等の生活習慣やストレスで乱れると考えられていますが、本人はつらいのに周りから理解されにくいため、さらに深刻な状態へと追い込まれてしまうのです。

自律神経失調症や関連する主な症状

動悸、発汗、めまい、ほてり、頭痛、胃腸障害、吐き気、ふるえ、筋肉痛、喉のつまり感、息切れ、食欲不振、全身倦怠感、パニック障害、抑うつ症状、不眠などが主な症状として有名です。

当院では、こういった自律神経失調症に関連した症状で通院される方が非常に多いです。

 

こういった具体的な症状以外でも、

「病院以外での治療を考えているが、困っている症状がありすぎて具体的に症状を伝えるのが難しい」

「ひとことで伝えにくいがあちこち不調を感じる」

「体調に不安があり、一人で出掛けられなくなった」

という患者さんがおられます。

他にはこんな患者さんが通院しています

「自律神経失調症かどうかわからないが、毎日しんどくて困っている」という方も多いです。

実際に当院で通院されている方の初診の問診では、

「病院での検査は問題がないと言われるが、体調が優れず困っている」

「どこが悪いというわけではないが、いつも疲れ果てている」

「朝起きた瞬間から体が重い」

「呼吸はできているがなんとなく息苦しい」

「のどや胸の辺りに違和感やざわざわする感覚がある」

「頭の中に霧がかかったようで考えがまとまらない」

「首や肩が常に痛くて集中できない」

という方が多数おられます。

 

当院は、簡単に説明できないような症状を得意としています。

継続して通院しているうちに、初診での症状を忘れてしまう方もたくさんおられます。

リモネはり灸院